
北九州港は、九州と本州を結ぶ物流の要衝として、日本の国際貿易を支える重要な港湾です。この港を拠点とする運送会社は、海上輸送とトラック輸送を効率的に組み合わせることで、迅速かつコスト効率の高い物流サービスを提供しています。本記事では、北九州港を活用した運送会社の強みと、港湾物流とトラック輸送の連携がもたらすメリットについて詳しく解説します。
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福岡県北九州市を拠点とする株式会社マルセコーポレーションは、北九州港に近接した立地を活かし、一般貨物自動車運送事業を展開しています。
北九州港の物流拠点としての優位性

九州最大級の国際貿易港
北九州港は、博多港と並んで九州を代表する国際貿易港です。コンテナ取扱量は九州でも上位に位置し、特に中国や韓国など東アジアとの貿易が盛んです。港湾施設には大型船舶が接岸できる岸壁や、効率的な荷役を可能にするガントリークレーンが整備されており、国際物流の拠点として重要な役割を担っています。
北九州港には、ひびきコンテナターミナル、門司港、若松港など複数の港湾地区があり、それぞれが異なる機能を持っています。ひびきコンテナターミナルは、大水深岸壁を備え、大型コンテナ船の入港が可能です。門司港は歴史的な港湾地区として知られ、若松港は石炭やバルク貨物の取り扱いに特化しています。
これらの港湾施設を活用することで、海外からの輸入貨物を迅速に陸揚げし、トラック輸送で九州各地や本州方面へ配送することが可能です。港湾と陸上輸送の連携がスムーズであることが、北九州港を拠点とする運送会社の大きな強みとなっています。
関門海峡と本州へのアクセス
北九州市は、関門海峡を挟んで本州の下関市と隣接しており、九州と本州を結ぶ交通の要衝です。関門橋や関門トンネルを利用することで、九州から本州への移動が容易であり、物流においても重要なルートとなっています。
関門海峡を通じた物流の利点は、九州で生産された商品や九州の港で陸揚げされた貨物を、迅速に本州の消費地へ届けられることです。逆に、本州から九州への物流も効率的に行えるため、双方向の貨物輸送が活発に行われています。
近接性:九州と本州の距離が最も近く、短時間での移動が可能
複数ルート:関門橋、関門トンネルの2つのルートで渋滞リスクを分散
24時間通行:時間帯を問わず物流が可能で、早朝・深夜の配送にも対応
交通量:1日あたり約6万台の車両が通行する主要物流ルート
特に食品物流においては、鮮度が重要な鮮魚や青果を九州から本州の市場へ迅速に運ぶことができるため、関門海峡を経由したルートは欠かせません。北九州港で陸揚げされた冷凍食品や鮮魚を、その日のうちに大阪や神戸などの関西圏へ配送することも可能です。
高速道路網との接続
北九州市は、九州自動車道や東九州自動車道などの高速道路網の起点に位置しており、九州各地へのアクセスが優れています。北九州都市高速道路は、港湾地区から高速道路のインターチェンジまでを直結しており、港で荷物を積み込んだトラックが短時間で高速道路に乗ることができます。
九州自動車道を利用すれば、福岡市、熊本市、鹿児島市などの九州主要都市へスムーズに配送が可能です。東九州自動車道を使えば、大分市や宮崎市方面への輸送も効率的に行えます。また、中国自動車道や山陽自動車道を経由して、中国地方や関西方面への幹線輸送も実現できます。
港湾物流とトラック輸送の連携メリット
シームレスな貨物輸送の実現
港湾物流とトラック輸送を組み合わせることで、海外からの輸入貨物を消費地まで一貫して輸送するシームレスな物流を実現できます。北九州港で陸揚げされた貨物は、冷凍倉庫で一時保管された後、トラックで九州各地や本州方面へ配送されます。
この一連の流れをスムーズに行うためには、港湾荷役業者、倉庫業者、運送会社が密接に連携する必要があります。北九州港を拠点とする運送会社は、港湾関連事業者とのネットワークを活用し、貨物の入港から配送までを迅速に手配できる体制を整えています。
シームレスな物流の実現により、輸入された食品や製品が、消費者や小売店の手元に早く届きます。特に鮮度管理が必要な冷凍食品や鮮魚においては、陸揚げから配送までの時間短縮が品質維持に直結するため、港湾とトラック輸送の連携は極めて重要です。
リードタイムの短縮
北九州港を拠点とすることで、貨物のリードタイム短縮が実現します。リードタイムとは、発注から納品までの所要時間を指し、物流においては貨物が出発地から目的地に到着するまでの時間を意味します。
港湾に近接した運送会社は、船舶の入港情報を事前に把握し、陸揚げ作業と同時にトラックの手配を進めることができます。貨物が港に到着してから配送を開始するまでの待機時間を最小限に抑えることで、全体のリードタイムを大幅に短縮できます。
従来の物流
①入港:船舶が港に到着
②陸揚げ:荷役作業に1~2日
③保管:倉庫で待機
④手配:運送会社への依頼
⑤配送:トラック輸送開始
合計:3~5日程度
連携物流
①入港:船舶到着と同時に手配
②陸揚げ:効率的な荷役作業
③即時配送:待機時間なし
④迅速輸送:最短ルートで配送
⑤到着:翌日または当日
合計:1~2日程度
リードタイムの短縮は、在庫コストの削減や商品の鮮度維持につながり、荷主企業にとって大きなメリットとなります。特にジャストインタイム方式を採用している製造業や、鮮度が重視される食品業界において、リードタイム短縮の価値は非常に高いです。
物流コストの削減
港湾とトラック輸送の連携により、物流コストの削減も実現できます。北九州港を経由して九州や本州へ貨物を配送する場合、他の港を利用するよりも輸送距離が短くなるケースが多く、燃料費や人件費の節約につながります。
また、港湾に近接している運送会社は、貨物の積み替え回数を減らすことができます。積み替え回数が少ないほど、荷役作業のコストが削減され、貨物の破損リスクも低減します。冷凍食品や鮮魚など、温度管理が必要な貨物においては、積み替え時の温度変化を最小限に抑えられることも大きなメリットです。
さらに、北九州港を拠点とすることで、九州内の地場輸送と本州方面への幹線輸送を同じ運送会社が担当できるため、物流の一元管理が可能になります。複数の運送会社に依頼する必要がなくなり、管理コストや調整の手間が削減されます。
北九州港を拠点とする運送会社の強み

輸入冷凍食品の迅速な配送
北九州港では、海外から輸入される冷凍エビ、冷凍魚、冷凍野菜などの冷凍食品が大量に陸揚げされます。これらの冷凍食品は、港湾地区の冷凍倉庫で保管され、需要に応じて九州各地や本州方面へ配送されます。
株式会社マルセコーポレーションは、冷凍・冷蔵車両を多数保有しており、輸入冷凍食品の陸揚げから配送までを一貫して対応しています。約79台の10t車(冷凍機付き箱車)を活用し、大量の冷凍食品を一度に運ぶことが可能です。
輸入冷凍食品の配送においては、温度管理が最も重要です。マイナス18度以下を維持しながら、港から倉庫、倉庫から小売店や食品加工工場へと配送する必要があります。当社のドライバーは、冷凍機の操作や温度管理の知識を持ち、品質を保ったまま貨物を届けることができます。
九州と本州を結ぶ幹線輸送
北九州港を拠点とする運送会社の強みの一つは、九州と本州を結ぶ幹線輸送が効率的に行えることです。株式会社マルセコーポレーションでは、鮮魚、青果、冷凍食品、化学製品、宅配雑貨などを、北九州市から関西、中部、関東方面へ輸送しています。
鮮魚の幹線輸送では、北九州港や市場で水揚げされた魚を、夜間に出発して翌朝には大阪や名古屋、東京の市場へ届けます。市場のセリの時間に合わせた配送スケジュールを組むことで、新鮮な魚を本州の消費者へ提供することができます。
青果の幹線輸送では、九州各地で収穫された野菜や果物を、北九州市を経由して本州方面へ運びます。あまおうやデコポンなど九州産のブランド果物は、全国的な需要があり、迅速な配送が求められます。冷蔵車両を使用して適切な温度で輸送することで、鮮度と品質を保ったまま届けることができます。
地場輸送との組み合わせ
北九州港を拠点とする運送会社は、幹線輸送だけでなく、地場輸送も効率的に行えます。株式会社マルセコーポレーションでは、約15台の4t車(冷凍機付き箱車)を保有し、北九州市内や福岡県内での地場輸送を担当しています。
地場輸送の主な業務は、鮮魚や冷凍食品の小売店への配送、および冷凍倉庫間の横持ち作業です。港で陸揚げされた貨物を冷凍倉庫へ運び、そこから小売店や飲食店へ配送するという一連の流れを、同じ運送会社が一貫して担当できることが強みです。
効率化:同じ運送会社が港湾輸送から地場配送まで一貫対応
柔軟性:貨物量に応じて大型車と小型車を使い分け
信頼性:一貫した温度管理と品質保証
コスト削減:複数の運送会社に依頼する必要がなく、物流費を削減
また、幹線輸送で本州から九州へ商品を運んできたトラックが、帰り便として九州産の商品を本州へ運ぶことも可能です。往復で貨物を運ぶことで、空車での走行を減らし、輸送効率を高めることができます。
港湾物流における冷凍・冷蔵輸送の重要性

輸入冷凍食品の取り扱い
北九州港では、多くの輸入冷凍食品が取り扱われています。東南アジアからの冷凍エビ、中国からの冷凍野菜、北欧からの冷凍魚など、世界各地から様々な冷凍食品が輸入されています。これらの冷凍食品は、日本国内の食品産業や小売業にとって重要な原材料や商品となっています。
輸入冷凍食品の取り扱いでは、陸揚げ時から厳格な温度管理が求められます。船舶のコンテナから冷凍倉庫へ移動する際も、温度が上昇しないよう迅速かつ慎重な作業が必要です。また、税関検査や検疫検査を経て、問題がないことが確認された後に、国内への配送が開始されます。
温度管理の徹底
港湾物流における冷凍・冷蔵輸送では、温度管理の徹底が最も重要です。冷凍食品はマイナス18度以下、冷蔵食品は5度から10度程度、チルド食品は0度から5度程度の温度帯で管理する必要があります。
株式会社マルセコーポレーションでは、全ての冷凍・冷蔵車両に温度記録計を装備し、輸送中の温度を常時監視しています。ドライバーは定期的に温度をチェックし、異常があればすぐに会社へ報告する体制を整えています。また、冷凍機の定期点検やメンテナンスを徹底し、機器トラブルによる温度上昇を防いでいます。
温度管理の徹底は、食品の安全性と品質を守るために不可欠です。特に夏場は外気温が高いため、荷物の積み降ろし時にも注意が必要です。扉を開ける時間を最小限に抑え、ビニールカーテンを活用して冷気の流出を防ぐなど、細やかな配慮が求められます。
冷凍倉庫との連携
北九州港周辺には、多数の冷凍倉庫が立地しています。これらの冷凍倉庫は、輸入冷凍食品の保管拠点として機能しており、運送会社との連携が密接です。船舶から陸揚げされた冷凍食品は、すぐに冷凍倉庫へ運ばれ、需要に応じて配送されます。
株式会社マルセコーポレーションでは、冷凍倉庫間の横持ち作業も担当しています。港から倉庫へ、倉庫から別の倉庫へと、冷凍食品を移動させる業務です。この作業では、フォークリフトを使った積み降ろしや、複数の倉庫のスケジュール調整が必要となります。
冷凍倉庫との連携により、輸入冷凍食品の保管から配送までをスムーズに行うことができます。倉庫業者と運送会社が密に情報を共有し、貨物の在庫状況や配送予定を把握することで、効率的な物流を実現しています。
北九州市場と港湾物流の相乗効果
北九州中央卸売市場の役割
北九州中央卸売市場は、九州北部の食品流通の中心として重要な役割を担っています。鮮魚部と青果部があり、毎日早朝にセリが行われ、取引された商品がすぐに各地へ配送されます。市場には、仲卸業者や小売業者が集まり、新鮮な魚や野菜を仕入れています。
鮮魚部では、北九州港や近隣の漁港で水揚げされた魚のほか、下関や長崎など各地から集められた魚が取引されます。セリで落札された魚は、すぐに小売店や飲食店へ配送され、その日のうちに消費者の食卓に並びます。
青果部では、九州各地の産地から集められた野菜や果物が取引されます。福岡県産のあまおう、熊本県産のトマト、長崎県産のびわなど、季節ごとに様々な農産物が市場に集まります。これらの青果も、セリ後すぐに配送され、鮮度を保ったまま消費者へ届けられます。
市場と港湾を結ぶ効率的な物流
北九州市では、中央卸売市場と港湾が近接しているため、効率的な物流が可能です。港で水揚げされた魚を市場へ運び、市場で取引された後に各地へ配送するという流れがスムーズに行われています。
株式会社マルセコーポレーションでは、市場と港湾を結ぶ物流を担当しており、早朝の市場への配送から、セリ後の小売店への配送まで、一貫して対応しています。市場のスケジュールに合わせた配送計画を組むことで、新鮮な食品を迅速に届けることができます。
鮮魚の流れ
深夜~早朝:港や漁港で水揚げ
早朝:市場へ配送
午前:セリで取引
午前~午後:小売店へ配送
夕方:消費者へ販売
青果の流れ
深夜~早朝:産地から市場へ
早朝:セリで取引
午前:小売店へ配送
午後:店頭に陳列
当日~翌日:消費者へ販売
また、市場で取引された商品を本州方面へ幹線輸送することも行っています。九州産の新鮮な魚や野菜を、夜間に出発して翌朝には関西や中部の市場へ届けることで、九州の食材を全国の消費者へ提供する役割を担っています。
北九州港を活用した物流の未来

港湾施設の整備と拡充
北九州港では、今後も港湾施設の整備と拡充が計画されています。ひびきコンテナターミナルの拡張や、新たな岸壁の整備により、より大型の船舶が入港できるようになり、取扱貨物量の増加が期待されています。
港湾施設の拡充により、北九州港の国際競争力が高まり、より多くの貨物が集まることが予想されます。運送会社にとっては、ビジネスチャンスの拡大につながり、地域経済の活性化にも貢献します。
環境に配慮した物流への取り組み
物流業界では、環境負荷の低減が重要な課題となっています。北九州市は、環境モデル都市として知られており、港湾物流においても環境に配慮した取り組みが進められています。
株式会社マルセコーポレーションでは、低公害車の導入やエコドライブの推進により、CO2排出量の削減に努めています。また、効率的な配送ルートの設定や、帰り便の活用により、空車走行を減らし、環境負荷の低減を図っています。
車両の環境対応:最新の排出ガス規制適合車両の導入
エコドライブ:急発進・急ブレーキを避けた燃費効率の良い運転
配送効率化:ルート最適化による走行距離の削減
帰り便活用:往復で貨物を運び、空車走行を削減
今後も、環境に配慮した物流への取り組みを継続し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
まとめ
北九州港を拠点とする運送会社は、港湾物流とトラック輸送を効率的に組み合わせることで、迅速かつコスト効率の高い物流サービスを提供しています。九州最大級の国際貿易港である北九州港は、関門海峡を通じた本州へのアクセスや、高速道路網との接続に優れており、物流拠点として非常に有利な立地条件を備えています。
港湾物流とトラック輸送の連携により、シームレスな貨物輸送の実現、リードタイムの短縮、物流コストの削減といったメリットが得られます。特に冷凍・冷蔵輸送においては、温度管理の徹底が重要であり、港での陸揚げから配送までの一貫した温度管理が、食品の安全性と品質を保つために不可欠です。
株式会社マルセコーポレーションは、北九州港に近接した立地を活かし、輸入冷凍食品の迅速な配送、九州と本州を結ぶ幹線輸送、地場輸送との組み合わせなど、多様な物流サービスを提供しています。北九州中央卸売市場との連携により、鮮魚や青果の新鮮な配送も実現しており、地域の食卓を支える重要な役割を担っています。
今後も、港湾施設の整備や環境に配慮した物流への取り組みを進め、持続可能な物流サービスの提供を目指してまいります。北九州港を拠点とした物流業界でのキャリアに興味がある方は、ぜひ当社の採用情報をご確認ください。




